英語資格に関するニーズ分析 : 長崎ウエスレヤン大学の英語教育に何が求められているのか
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概要
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近年の教育機関における資格検定試験を目安とした成果主義傾向のもと、その実態を客観的に把握し、現状に則したカリキュラム改善へ繋げるため、長崎ウエスレヤン大学の学生の英語資格に関する意識を調査し、その回答を基にニーズ分析を行った。アンケート調査の対象授業は必修科目のCALL English(A・B・Cクラス)、選択科目である資格検定英語II・IV、英語科教育法III、パースペクティブ・リーディングIII。調査対象は105名、その9割は1年生である。主な質問項目は4つ:「英語資格検定試験における受験経験」・「英語資格の重要性」・「勉強方法に関する意識」・「教師に対する要望」。調査結果では、受験経験の項目から、中学・高校における外部試験に関する指導状況が明らかとなった。TOEICの重要性の認識と就職との関連性からは、TOEICへの意識向上を促進する必要があり、その対策には就職ガイダンスとの連携やその早期化が鍵となることが示唆された。また、学生はTOEIC対策に特化した学習を望んでおり、読解力や単語力を伸ばす必要性を感じていた。更に、教師に対しても資格検定試験の受験経験が必要だと感じていることがわかった。