生活習慣病関連遺伝子の研究
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概要
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本研究では,個人に合った健康的な栄養管理を学び,これを実践するための基礎として,肥満や2型糖尿病の感受性遺伝子の一つに上げられているβ3-アドレナリン受容体遺伝子多型(ADRB3正常型と変異型)とアルコール感受性に関係する遺伝子多型(アルデヒド脱水素酵素遺伝子ALDH2の正常型と変異型)について研究した。そして,これら生活習慣病に関わる遺伝子多型の検出・解析法を修得し,さらにこの研究を通して個人栄養の意義と重要性を学習した。具体的には,中国学園大学倫理委員会の審査・承認を受け,学生自らの手で,非侵襲的に頬粘膜上皮からDNAを抽出・精製し,これを用いてβ3-アドレナリン受容体遺伝子およびアルデヒド脱水素酵素遺伝子多型の検出・解析をした。同じ手法で検出・解析可能な肥満関連遺伝子PPARγ, ADRB2, UCP1等の遺伝的多型については検出方法の文献的検討にとどめた。このような実践的学習・研究は,生活習慣病の予防栄養や個別化栄養(テーラメイドまたはオーダーメイド栄養)の実践,教育,管理に役立つと考える。
著者
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福井 瞳
中国学園大学・中国短期大学現代生活学部人間栄養学科
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関 周司
中国学園大学・中国短期大学現代生活学部人間栄養学科
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土 直美
中国学園大学・中国短期大学現代生活学部人間栄養学科
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堀田 明日香
中国学園大学・中国短期大学現代生活学部人間栄養学科