進化型計算法の開発とそのレイアウト設計への応用(平成19年度学位認定論文要旨)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
回路の配置配線や,平板の断裁による部材の切出し,荷物の積上げなどはレイアウト設計問題と呼ばれる一種の組合せ最適化問題としてモデル化できる.しかしこれらの問題の多くはNP困難な問題であり,実用時間内にあらゆるサイズの問題に対して確実に厳密解を求めるアルゴリズムは報告されていない.そこでこの種の最適化問題には近似解法の適用が考えられ,既に研究が行われているが,この場合手法には高い計算効率と解の精度が要求される.本研究では探索範囲の広さから,遺伝的アルゴリズムと免疫アルゴリズムに着目し,手法を開発している.特にこれらの手法には,パラメータの調整が困難である,反復して計算を行うために比較的時間がかかる,死滅解を生成せずに効率良く探索を行うコード化・交叉が求められる,探索を続けるには集団の多様性を維持する必要があるなどの問題点があった.そこで本研究では,これらを解決する新たな手法を提案し,既存手法との比較実験からその有効性を検証した.
著者
関連論文
- スライス構造型遺伝的アルゴリズムの提案と金属板断裁加工問題への応用(研究速報)
- パレタイジング問題のための形質を継承する遺伝的アルゴリズムの提案(ニューラルネットワーク及び生物工学)
- 非スライス構造型フロアプラン設計のための改良遺伝的アルゴリズムの提案(ニューラルネットワーク及び生物工学)
- 免疫アルゴリズムによるレイアウト設計問題の一解法
- 免疫アルゴリズムを用いたレイアウト設計問題 (特集 知能化技術と設備管理)
- 進化型計算法の開発とそのレイアウト設計への応用(平成19年度学位認定論文要旨)