量子公開鍵暗号とその後の動向(<特集>意外と身近な存在,情報化社会の暗号技術)
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概要
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現在,実用的に用いられている公開鍵暗号系の技術は,量子計算機が実用化されると全て破られてしまうため,量子計算機に対して安全な公開鍵暗号を設計することは重要な技術的課題である.このような公開鍵暗号の構成方法として,量子計算機を用いても効率的に解けないと予想されるNP困難問題に基づく構成方法に注目が集まっている.本稿では,この分野が注目を集めるきっかけとなった部分和問題に基づく方式(OTU 2000)と,研究の進展が目覚ましい格子問題に基づく方式の研究動向を紹介する.
- 社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会の論文
- 2009-03-01