加速器で探る核媒質中のハドロン(熱場の量子論とその応用,研究会報告)
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概要
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ハドロンの質量の大部分はQCD凝縮によるカイラル対称性の破れの結果として動的に獲得されていると考えられており、その機構を明らかにするための理論的実験的研究が精力的行われている。本稿では、中間子質量の測定を通してハドロン質量の起源を実験的に解明する研究の現状について述べる。主に、高エネルギー重イオン衝突を用いた高温・高密度媒質中での測定と原子核中での測定を中心に紹介する。特に、媒質中でのベクター中間子の質量をレプトン崩壊を用いて直接測定する実験や原子核中での束縛状態の測定実験などの結果を中心に紹介し、J-PARCなどで予定されている今後の実験に関しても言及する。
- 2009-02-20
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