紛失通信技術の応用によるCAPTCHA攻撃耐性強化法の提案とその実装(ウェブ情報とデータベースに関して(ポスター講演))
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
CAPTCHAは人間と機械を区別する完全に自動化された公開チューリングテストである.現在最も普及しているCAPTCHA方式は画像中の文字列を読み取らせる文字CAPTCHAである.しかし近年のOCR技術の向上と攻撃手法の巧妙化により,人間が容易で素早く解ける性質を保ちつつ攻撃耐性をより強化可能な手法が求められている.本稿では,暗号学上の紛失通信の概念を応用した文字CAPTCHA攻撃耐性強化法を新たに提案する.提案手法は,紛失通信の真のデータを隠すために偽のデータを混在させる概念を応用し,文字の真偽を区別させる文字CAPTCHAを構成する.提案手法は既存手法と併用可能かつ,攻撃者には困難で人間には容易で素早く解ける良いCAPTCHAを実現する.
- 2008-11-24