網状織内皮細胞系統ト結合血糖 : 第二編 脾臟ト結合血糖
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概要
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既報ノ如ク結合血糖ノ成生ニ關シテハイマダ知ルトコロ少ク、タヾ筋肉ノ所演大ナリトスルモノアルモ、未ダ一般ノ承認ヲ得ルニイタラズ。近時結合血糖ニ關スル飯塚内科教室幾多ノ業績ハ網状織内皮細胞系統機能トソノ消長ヲ共ニスルヲ證セリ。著者ハサキニ家兎ニツキ墨汁注射ニヨル網状織内皮細胞系統機能封鎖時結合血糖ノ減少、並ビニ銀ゑれくろいど注射ニヨル該系統機能ノ亢進時結合血糖ノ増加スルヲ見、更ニ脾臟剔出ニヨリ結合血糖減少スルヲ報ゼルモ、生體内ニアリテハ網状織内皮細胞系統以外他ノ因子ヲモ考慮セラレザルニ非ザルヲ以テ、犬ニツキ網状織内皮細胞系統中重要ナル位置ヲ占ムル生殘臟器-脾臟ヲEmbden氏還流裝置ニヨリ自家動脈血、或ハ銀ゑれくろいど加自家動脈血、或ハ銀ゑれくろいど股靜脈内注射後直ニ採血セル自家動脈血、或ハ豫メ體重毎瓩五竓ノ墨汁ヲ股靜脈内ニ注射後二時間ノ動脈血ニテ脾臟ヲ還流シ、該還流液ノ遊離並ニ結合糖、脾臟組織ノ遊離並ニ結合糖及ビぐりこげーん量ノ變化ヲ檢索シ次ノ事實ヲ得タリ。一犬ノ脾臟ヲ自家動脈血ニテ一時間還流スルニ過半數ニオイテ結合血糖増加セリ。二犬ノ脾臟ヲ銀ゑれくろいど加自家動脈血ニテ一時間還流スルニ過半數ニオイテ結合血糖増加セリ。三犬ニ銀ゑれくろいど靜脈内注射直後ノ自家動脈血ニテ一時間脾臟ヲ還流スルニ結合血糖ハ増加セリ。四犬ニ墨汁體重毎瓩五竓靜脈内注射後二時間ニテ採血セル自家動脈血ニテ三十分間脾臟ヲ還流スルニ結合血糖ハ一般ニ減少セリ。五前記ノ諸種實驗ニオイテ遊離血糖ハ常ニ減少ス。六前記ノ諸實驗ニオイテ脾臟組織ノ遊離並ニ結合糖及ビぐりこげーん量ハ對照ニ比シテ著シキ變化ナシ。
- 京都府立医科大学の論文
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