糖尿病漫談

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内科臨床ノ方面二關スル研究ヲ廣ク見マスレバ、可成多クノ注ニ價スル進歩ノ跡シ認メマス。例ヘバ、らんけノ研究以來れんとげん診斷ノ發達ニ助ケラレテ變化セントスル肺結核ノ臨床的分類ヤ、治療方面デハ既ニ日本デモ盛ニ行ハレテ居ルガ、米國ニ始マレル悪性貧血ノ肝臓療法、サテハ又新ニ行ハレル白血病ニ對スル脾臓療法ヤ、わーるぶるひノ腫瘍細胞ノ新陳代謝研究カラ所謂ふゐつしやーわーぜるす等ノ悪性腫瘍ニ對スル瓦斯療法等ガアリマスガ、時間ノ關係モアリ又既ニ皆サンノ知ラル、所ト考ヘマシテ今日ハ私ガ多少研究シマシタ脂肪新陳代謝ニ交渉ノアル糖尿病ノコトニ就キ申上ゲ度イト思ヒマス。是トテモ新シイ雑誌ニハ既ニ發表セラレ世間周知ノ事柄デハアリマスガ、アチラニ居リマスルト公ニサレタ盛装セル論文ヤ遠慮勝ノ討論等トハ違ヒ膏實際ニ忌憚ナキ思ヒ切ツタ批判ヲ聞ク場合ガアリ自然ソノ眞相ニ觸レテ未來ニ於ケル研究ノ趨勢ヲ窺フ根據トナル事ガアリマスノデ此處ニソノ邊ノ事ヲ述ベ度イト思ヒマス。從テ突飛ナ事モ申シ上ゲ未ダ充分ニ立證サレテ居ラヌ様ナ假想ノ事モ申上ゲマスカラ表題ハ糖尿病漫談トデモシテオイテ頂キタイ。今治療方面ト理論的方面トニ分ケテオ話致シマスガ一般ニ認メラレテ居ル樣ナ論文ニ就テハ既ニ皆樣ノ御承知ノ事デアリマスカラ簡單ニ致シマス。

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