遮光飼養家兎ニ及ボスいんしゆりん注射ノ影響
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概要
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姙娠確實ナル家兎ヲ暗箱ニ収容シ其内ニ於テ分娩セシメ仔兎ハ引キ續キ約四十日暗箱内ニ成長セシ後第一回體重.血糖其他ノ測定ヲ行ヒ.其等仔兎群ノ一部ヲ普通飼養箱ニ移シ.其後十五日.三十日.六十日ニ體重.血糖ノ測定ヲ行ヒ.更ラニ後十日.二十日ヲ經テいんしゆりん注射ヲ行ヒ.兩群間ノ比較ヲナシ次ノ結論ニ達セリ.一.暗箱内ニ生マレ其ノ内ニ成長セル仔兎モ生後約四十日ニシテ普通飼養箱ニ移セル仔兎モ.生後約三ヶ月後於テ其ノ體重ヲ標準トシテ觀察スルトキハ成長ハ普通ニシテ.暗箱内ニ終始セシ仔兎ハ寧ロ體重優レリ.二.暗箱内ニ生レ約四十日間同所ニ成長セシ仔兎ノ血糖量ハ平均〇・一〇九%ナリ.三.兩群トモ測定毎ニ血糖量低下スルモノ多ク.殊ニ第二回測定ニ際シ普通箱ニ移セシ仔兎ノ血糖量ハ.暗箱内ニアル仔兎血糖量ヨリモ減少稍強ケレドモ特記スベキ程度ナラズ.其後ハ兩群間ニ認ム可キ差ヲ生セズ.要スルニ光遮斷裏ニ飼養スルモ.成長中途ヨリ光ヲ供給シテ飼養スルモ血糖量ノ異常増減ヲ來タスコトナシ.四.生後約四十日ニシテ普通箱ニ移セシ仔兎ニ比シ.血糖下降一般ニ著シカラザルニ不拘其ノ恢復ニハ長時間要セリ.
- 京都府立医科大学の論文
著者
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