肝臟機能ニ關スル研究 : 第二編 實驗的肝臟機能障碍時ニ於ケル結合血糖及ビコレニ葡萄糖ヲ支給セシ場合ノ結合血糖ノ消長
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概要
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著者ハ第一編ニ於テ諸種肝臟疾患者ノ結合血糖及ビコレニ葡萄糖ヲ支給セシ場合ノ血糖ノ消長ニ關スル臨床的檢索ヲ報告セリ。仍テ更ニ進ンデ動物實驗ニヨリコレ等ノ關係ヲ確メントシ先ヅ家兎ニ諸種ノ肝臟機能障碍ヲ惹起セシメ、他方海〓ニわいる氏病原體ヲ接種シテ結合血糖量及ビ葡萄糖支給ニヨル血糖ノ消長ヲ觀察セリ。而シテ得タル成績ハ次ノ如シ。(一)總輸膽管結紮及ビ四鹽化炭素支給並ニねこいらず支給家兎ニ於ケル遊離血糖量ハ初期ニ於テ一時輕度ノ上昇ヲ見ルコトアルモ多クハ時日ノ經過ト共ニ減少ノ傾向ヲ示ス。(二)既述肝臟機能障碍ヲ惹起セシメタル家兎ノ結合血糖量ハ初期ニ於テ時ニ經度ノ減少ヲ見ルモ一般ニ増加セリ。(三)既述家兎ノ総血糖量ハ初期一時減少スルコトアルモ多クハ後漸次増加ス。(四)實驗的ニ肝臟機能障碍ヲ惹起セシメタル家兎ニ一定量ノ葡萄糖ヲ支給スルトキハ遊離過血糖ノ回復ハ對照動物ニ比シテ遅延セリ。(五)正常家兎ニ一定量ノ葡萄糖ヲ支給セバ結合血糖ハ初期減少シ、後漸次上昇シ最初ノ價ニ近ヅク。(六)實驗的肝臟機能障碍ヲ惹起セシメタル家兎ニ一定量ノ葡萄糖ヲ支給セバ結合血糖量ハ初期減少スルモノアレド後ニ漸次増加シ正常價ヲ超過ス。(七)わいる氏病原體ヲ接種セル海〓ノ結合血糖量ハ著シク増加セリ。而シテソノ遊離血糖量ハ稍減少ノ傾向ヲ示シ、總血糖量ハ對照ニ比シテ増加セリ。
- 京都府立医科大学の論文
- 1929-00-00
著者
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