WWWサーバ負荷のパッシブ測定に基づくキャッシュ管理法(学生セッション)
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概要
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WWW(World Wide Web)はインターネット上の重要なサービスである.WWWの問題はネットワークやWWWサーバの負荷が過大なとき応答時間が増加することである.この問題を解決するため,ネットワーク内にキャッシュサーバを配置することが行なわれている.キャッシュサーバのキャッシュ領域は有限であり,空きがなくなった場合には保持しているページオブジェクトの削除が必要になる.そのため,削除するオブジェクトを選び出すキャッシュ管理法が,キャッシュサーバの効果を左右する.従来のキャッシュ管理法は,アクセス頻度やオブジェクトサイズを基準として削除するオブジェクトを選択していたが,必ずしも応答時間の点では最適ではなかった.そこで本論文では,WWWサーバ毎の性能を,トラヒックのパッシブ測定により見積もり,その結果に基づいて削除対象のオブジェクトを選択するキャッシュ管理法を提案する.提案方法は,応答の遅いサーバが提供するオブジェクトを優先してキャッシュに記憶するので,応答時間の改善が期待できる.パッシブ測定可能なWWWサーバ負荷指標を示し,提案方法を計算機シミュレーションで評価し,従来手法と比べて応答時間が改善されることを確認した.
- 2008-10-29
著者
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