ハワイ滞在中の長者丸乗組員たち
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概要
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1839(天保十年)年6月、長者丸という名の難破船が太平洋でアメリカの捕鯨船に救助された。救助された7人はハワイに送られたが、そこで船頭の平四郎が死亡した。生き残った6人の乗組員はハワイで1840年まで生活した後、1843年に日本に帰還した。ハワイでの彼らの生活は、日本側(『蕃談』『時規物語』、その他)・アメリカ側(メアリー・シャルロッテ・アレクサンダ-の『ラハイナのボールドウィン博士』第10章に所収)に記されている。驚いたことに、これらの資料は遭難前の乗組員たちの日本での生活や遭難後のハワイでの生活の記述において、非常によく一致している。いくつかの記述は、双方の欠を補うものである。そこで、アレクサンダ-の書の第10章を日本語に訳して、これに日本側の資料に基づき、注を付けることにした。
著者
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