エジプトの東方砂漠,エルシェイクファダル-ラスガリブ街道の始新統産貝形虫化石群 : 生層序および古環境
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概要
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エジプト東部のエルシェイクファダル-ラスガリブ街道沿いに露出する始新統より産出した貝形虫化石群を解析した.その結果,以下のように貝形虫化石帯を設定し,当時の古環境の概要を明らかにし得た.調査地域内の11セクションより採取した試料中に42種の貝形虫の産出が認定された.それらのうち,100個以上の貝形虫化石を産出した43サンプルをクラスター解析した結果,5バイオトープに類別された.これらのバイオトープのそれぞれは特有の貝形虫化石群を含む岩体であり,中部始新統の3アセンブリジ帯と1アクメ帯,下部始新統の1アセンブリジ帯の核心をなす.したがって,これらの化石帯の層位的・地理的推移によって調査地域における当時の古環境の概要が推察される.
- 地学団体研究会の論文
- 1994-03-25
著者
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石崎 国煕
Department Of Geoenvironmental Science Faculty Of Science Tohoku University
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Elewa Ashraf
Department of Geology, Faculty of Science, El Minia University
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Elewa Ashraf
Department Of Geology Faculty Of Science El Minia University