川崎市生田緑地における崩壊実験事故現場の地質と問題点
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概要
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1971年11月11日,川崎市生田緑地内で行なわれたローム丘陵地崩壊実験では,予期しない15人の犠牲者をだす事故となった.これについては一般ジャーナリズムは別としても,"そくほう"234号,"国土と教育"11号で詳細に紹介・報告された.これらに対して若干屋上屋を架する感じはするが,地質の面について多少の資料と観点を補う意味でのべておきたい.本稿は主として事故直後の観察によるもので,観察・資料の面で制約があり,細部の点で正確を期しがたかった面はあるが,現在,総理府委嘱の調査委員会によって調査が進められているので,それが公表された段階においてより明らかにされるであろう.
- 地学団体研究会の論文
- 1972-03-25