空知地方幾春別川流域の落葉広葉樹林におけるフッキソウの生態的特徴
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概要
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北海道空知地方幾春別川流域の落葉性広葉樹林において林分構造と林床植物の分布特性,フッキソウの生産構造を分析した。調査林分は高木層,草木層から構成され,亜高木層を欠いていた。草木層にはフッキソウが優占していたが,高木性樹種の若木も多数生育していた。林床での高木性樹種の若木とフッキソウの分布は排他的で,フッキソウの存在が高木性樹種の実生の定着・成長を阻害していた可能性が認められた。また,相対日射量が低下すると,フッキソウの植生高が低下し葉面積比が上昇する傾向がみられた。フッキソウの生産構造は一般的な広葉草木群落と類似していた。
- 森林立地学会の論文
- 2004-06-25