根現存量に影響を及ぼす要因の検討 : 既往の報告より
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概要
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筆者は森林土壌中に存在する根現存量の推定,および根現存量を規定している要因の解明のために,根現存量に関する既往の実測データを利用し,根現存量と各要因との関係を解析した。その結果,樹種,林齢などの林分状態や,母材のような立地要因が根現存量を規定していることが明らかとなった。一方,林野土壌の分類(1975)(土じょう部,1976)に基づいた土壌型や地域に対する根現存量への影響は小さかった。また,根現存量の試算により,根現存量は,地上部現存量や堆積有機物量,土壌炭素量と比べても決して少なくなく,重要な炭素貯留源であることが示された。
- 森林立地学会の論文
- 2002-12-25
著者
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