昭和新山の4つの先駆林分の植物器官,林床,落葉落枝における養分分布と含有量
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概要
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この研究は昭和新山に成立した4つの先駆林分(ヤマナラシ,ミヤマハンノキ,ドロノキ,ニセアカシア林分)での各優占種の器官(葉,枝,根),林床(Ao層),落葉落枝(litterfall)における養分分布と含有量を明らかにするために行われた。葉における窒素量はヤマナラシとドロノキよりもニセアカシアとミヤマハンノキの方が高かった。養分は枝と根よりも葉に多く分布していることが明らかになった。各種調査林分の林床における窒素量は,他の林分と比べミヤマハンノキ林分が高い値を示した。林床における養分含有量はCa>N>Na>Mg>K>Pの順であった。下層植生の乾物量はニセアカシア林分で最も高かったが,林床における有機物の乾重は調査林分間に大きな差は見られなかった。1年間のリターフォールはミヤマハンノキ林分とニセアカシア林分がドロノキ林分とヤマナラシ林分より高い価を示しており,窒素含有率も窒素固定植物であるミヤマハンノキとニセアカシアが高かった。
- 1999-06-25
著者
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春木 雅寛
Graduate School Of Earth Environmental Science Hokkaido University
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文 〓植
Department of Forestry, Faculty of Agriculture, Gyeongsang National University
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文 〓植
Department Of Forestry Faculty Of Agriculture Gyeongsang National University