W15(4) 予防概念としての本質安全設計(【W15】事故の責任追及から独立して,純粋に原因追求を如何に可能とするか)
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概要
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欧州機械安全規格はリスクベースであり、残留するリスクを認める限り事故を認めざるを得ないのであり、設計者は社会が求める受容リスクを達成することはもとより、たとえ事故が起っても、社会がやむを得ないという判断が可能な条件でリスク低減を行い、残留リスクによる事故は保険による救済を保障する。この受容の条件は欧州規格に準拠することであり、それは事前の安全責任を往々にして認証によって果たし、事故の責任は被害者の救済と、事故原因の特定、再発防止においている。事故の責任と原因追求を、事前の安全責任(設計・認証)と事後の責任に分けて果たすため、事故の原因追求は純粋に再発防止の目的で実行できる。この仕組みは、歴史的に損害賠償の支出を事前に抑制する為に、安全を損害保険会社が中心となり、機器点綴などを実施する事で構築してきた。
- 一般社団法人日本機械学会の論文
- 2007-09-07