40536 断熱材における温室効果ガス削減に関する検討 : (その3) HFC類フロンの放散量長期予測および経時的熱伝導率の変化(建築物のLCA評価(2),環境工学I)
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概要
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硬質ウレタン吹付け断熱材は施工性に優れることから、多くの集合住宅やオフィスビルの断熱工事に適用されている。フロンガスを用いて発泡させるため断熱性能に優れる反面、炭酸ガスの千倍前後の地球温暖化係数(GWP)をもつフロンが放散することにより、少量でも大きな地球温暖化影響をもたらす。なお2003年にHCFC類が全廃され、近年ではHFC類(245fa,365mfc等)の使用量が増加傾向にある。一般に硬質ウレタン吹付け断熱材中のフロン類は住宅使用段階において徐々に大気中に放散される。しかしHFC類については使用歴が短く、HFC類の放散挙動に関する報告が少ない。報告されている値も各々の研究により異なっているのが現状である。特にスキン付の実使用形状に関しては報告が皆無で、住宅使用段階におけるHFC類の放散挙動および経時的な断熱性能の劣化予測は困難である。これらの背景から本報(その3)ではHFC類の実使用形状での放散挙動について、実験データを基に検証を行った。すなわち工業ベースの配合を用いて吹き付け硬質ウレタンサンプルを作成し、スキン付のまま一定の加熱促進条件下で経時的にHFC類の放散量測定を行った。また断熱材中に残存するフロン量と熱伝導率の関係を明らかにし、任意の経過時間における断熱性能を予測した。
- 2005-07-31
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