政府系フアンド(Sovereign Wealth Fund)と日本経済
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概要
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2007年の夏、オイルマネーに沸く中東のSWFが、サブプライム問題で資本不足に陥った欧米大手銀行への出資によって、一躍その存在感を際立たせた。そして、彼らの投資行動は、政府資金という性格とその運用資金量に照らし、今や世界の注目の的だ。世界No2の外貨保有国、日本もSWFの組成の可能性が云々されだしている。本稿では、そうしたSWFの動きをグローバリゼーションの新たな潮目となってきた現状と欧米諸国の受け入れ姿勢の推移を分析し、併せて日本企業としての対応方向につき考察する。