小学生の疾走能力の発達に及ぼす諸要因の検討
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概要
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本研究において、小学6年生の児童を対象にアンケート調査を行い、得られた回答から遺伝要因と環境要因が疾走能力の発達にどのように関与しているかを検討した結果、以下のような知見が得られた。(1) 男子児童においては、家庭環境が肥満に影響を及ぼし、肥満度と50Mの疾走タイムに因果関係が見られた。また、父親のスポーツの関与度が高いと、その子どももスポーツへの興味や関心が高いことからスポーツ活動も豊富になり、50Mの疾走タイムとに因果関係があることが示された。成長速度に関しては、両親の成長速度は子どもの成長速度に影響を及ぼすことが認められ、成長速度と50Mの疾走タイムにも因果関係が見られた。(2) 女子児童においては、身体活動量と50M疾走タイムに因果関係が見られた。また、両親のスポーツへの関与度が、子どものスポーツ活動やスポーツへの興味、関心に影響を及ぼし、50Mの疾走タイムと因果関係が見られた。