特別支援保育とは何か : 発達障害児保育の人間科学
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概要
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本論文では、「特別支援保育(教育)」を、より一般的に、個々人の「潜在能力」に注目し、それを伸長させつつ、各人が社会に貢献するという、民主的ソーシャル・インクルージョンととらえている。実は「知能テスト」や「学力テスト」で、個々人の「知能(才能)」を究明することはできない。H.ガードナーの主張する「MI:多重知能」やK.マンハイムの無意識をも統制しようとする「広義の教育」などが、貴重な示唆を与えるであろう。「発達障害」の問題が、「普遍」(社会・世界)と「個」(個人)の一致(Kontingenz)の失敗から生じると考えた場合、この問題が、実は、「人間科学の根本問題」なのだということが判明するであろう。
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