牧野省三研究 : 桑野桃華編『日本映画の父(マキノ省三傳)』補遺
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概要
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映画史の研究にとって方法論が重要なことはいうまでもない。そして、その場合、前提となるのが映画史的事実の正確さである。ところが、日本映画史の研究ではその点がおろそかにされて、いまだに先行文献の孫引きによる誤りが後を絶たない。特に影響力の大きい事物については問題である。そこで、本稿では「日本映画の父」と呼ばれ、日本映画史に重要な位置を占める牧野省三を取り上げ、正確な実証的研究の一例を試みた。
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