ネットワークマネジメントを基礎としたガバナンス概念の構築に向けて : ロッド・ローズのガバナンス論の批判的考察から
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
研究ノート(note)ロッド・ローズ(R.A.W Rhodes)(以下ローズ。)は、1997年の著書『Understanding Governance』において、自己組織的ネットワークを基礎としたガバナンス概念を主張している。しかしながら、本稿では、まず、ローズがその概念の例証に失敗し、かつ、その概念にはそもそも限界があることを指摘する。次に、これらの問題点を解決していくために、ネットワークマネジメントという概念を検討する。最後に、その検討結果から、自己組織的ネットワークではなく、ネットワークマネジメントをガバナンス概念の基礎とした、「ネットワークマネジメントとしてのガバナンス」を提示する。R. A. W. Rhodes(hereafter Rhodes), in his book "Understanding Governance" in 1997, insists on a concept of governance based on self-organising networks. In this paper, first it is stated Rhodes fails to illustrate the concept in British instances and that it has limits in itself. Second, to resolve the problem a concept of network management is explored. Finally, as a alternative to self-organising networks, "governance as network management" based on a concept of network management is proposed.
- 同志社大学の論文
同志社大学 | 論文
- 東アジア地域用老親扶養意識測定尺度の開発
- 韓国高齢者の社会活動とQOLの関係
- 老親扶養意識と介護に関連するストレス評価の関係
- 聴覚性驚愕反射を指標としたラットの恐怖条件づけにおける扁桃体中心核損傷の効果
- キトサンを主成分とする非感染性の新規局所止血材料の開発