「天地君親師」の源流考
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概要
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「天地君親師」は中国の伝統社会における最も重要な精神的信仰と象徴の符号対象であった。だが、その表現方式と排列順序の変遷の過程の中で、学術界の理解は必ずしも全面的なものではなかった。史料を系統的に整理した結果、「天地君親師」の思想の発端は「国語」にあり、「荀子」にて形成され、前漢の思想界及び学術界で流行していたと考える。形式整った「天地君父師」の言い方が最も早く現われたのは前漢の「太平経」においてである。「天地君親師」の表現方式が正式に現われ始めたのは北宋の初期である。明朝の後期より、民間では「天地君親師」の崇拝が広く行われ、祭祀の対象としてかなり普及した。清朝雍正初年、初めて帝王と国家の名で「天地君親師」の順序が確定され、また、その意義についての詮釈が行われ、特に「師」の地位と役割が強調された。それ以降、「天地君親師」は全中国の祭祀の対象となった。中華民国の時期には「天地君親師」は「天地国親師」及び「天地聖親師」の2つの形式に変化する。
- 2008-03-31
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