4.脳の視覚情報処理(<特集>視覚情報の処理と利用)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
大脳皮質で視覚情報処理に関係する部分はいくつもの領域に分かれる.これらの領域は並列階層的に構成されており,異なる種類の視覚情報は異なる経路で処理され,局所の特徴から段階を経て階層的にグローバルな特徴が取り出されるが,最近の研究はその中間段階の処理の内容や高次領野において物体のカテゴリがどのように表現されているかを明らかにしつつある.また,認知的な行動の制御を行うために前頭前野からの信号により視覚皮質の活動が適応的に修飾を受けていることが明らかにされつつある.脳における視覚情報処理の全体像について,ヒトのモデル動物であるサルから得られた新しい知見を交えて解説する.
- 2009-01-15
著者
関連論文
- 4.脳の視覚情報処理(視覚情報の処理と利用)
- サル下側頭皮質(TE野)の色選択性ニューロンの応答特性と認知コントロールによる影響
- 生理学研究所研究会「視知覚研究の融合を目指して-生理, 心理物理, 計算論」報告
- 色覚の神経生理学(色を見る脳に迫る)
- 視覚の大脳生理(後頭葉):色情報の処理 (特集 知覚と認知の大脳メカニズム)
- 脳における色情報処理 (特集:ヒトの目に関する最近の話題)
- 大脳皮質における視覚情報処理 (特集:高次脳機能)
- 色覚は脳で作られる (特集 色覚のしくみと色覚異常)
- 視覚情報処理のメカニズム (特集 ニュ-ロサイエンス最前線--脳と心のメカニズムを探る)
- 色彩知覚のニュ-ロン機構 (視覚認知のメカニズムとその障害)
- ベイズ ベイズ ベイズ
- 色覚をつかさどる神経細胞 (色をみる心のメカニズム)
- 空間と運動の脳内表現 (脳の高次機能)
- 質感の科学への展望
- 1. 質感の科学への展望(質感を科学する)
- 脳の視覚情報処理