会計におけるパラダイムシフトに関して : AIS (Accounting Information Systems)の視点から(社会科学編)
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概要
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近年,会計法規の改正や処理方法の変更を「会計学におけるパラダイムシフト」として捉える議論が盛んである。そこで本稿では, AISの立場から,パラダイムシフトとして何が変化したのか,また何が問題なのかを考察した。その結果,会計の目的も認識対象もそれら自体は何ら変化しておらず,目的達成のための手段が変化したことが明らかになった。しかしこのことは,決して現象面における皮相的な変化に留まらず,従来の会計観を形成してきた根本的な概念の変化をパラダイムシフトとして捉えたことを意味するものであった。例えば取得原価から時価あるいは再調達価格への評価基準の変化である。それ以外でも,会計情報システム論の立場から<価値創造/創出>のメカニズムを明らかにし,そこから,従来の大量生産・大量消費時代のパラダイムとして支配的であった有形資産が価値を創造する側面だけでは,不十分であり,無形項目の価値創造/創出に果たす重要な役割が存在することを明らかにした。
- 中村学園大学の論文
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