鎌倉期の武士身分内の身分について
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概要
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かつては歴史の時代区分の問題として多いに階級が論じられたことがあった。しかしながら近代以前では身分が外皮におおわれていて,階級がそのまま階級として姿をあらわすとはかぎらず身分的階級などと論じられたことがあった。本稿は鎌倉期の全身分を級うにいたっていず,主として「武士」の身分を問題とするものである。ここで武士身分といっても,さらに細分化された身分があると考え,武士身分内の身分を問題にし,若干は「武士」「郎等」や「家人」についてもふれているがこの問題は後日続編で検討を深めることにしたい。江戸時代の身分などは自明のことで中世でもそうみられなくもないが「種姓」現代的にいえば氏素性(素姓)といったものが身分の根底に根強く存在しているとみてその点を扱ってみたつもりである。
- 札幌学院大学の論文