江別市内の精神保健福祉関連職種を対象とした研修会開催の報告
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概要
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平成17(2005)年にフィンランドを視察し,自殺予防対策に関する情報収集を行った。その結果,政策としてのキャンペーン活動,メンタルヘルス普及活動のみならず,市民のサービス窓口である自治体職員へのメンタルヘルスに関する知識教育も実施されていることが明らかとなった。わが国では21世紀に入り,「こころの健康」の重要性がうたわれるようになり,第一次予防から第三次予防にわたる取り組みが市町村を単位として始まりつつある。しかしそれらの計画を実効性のあるものとしていくためには,住民と直接対面する援助専門職の資質向上とメンタルヘルスに関する知識の獲得は不可欠である。筆者はフィンランドで得た知見をもとに平成19(2007)年5月から8月にわたって,江別市内の精神保健福祉関連職種を対象とした研修会を実施した。本稿ではその内容を中心に報告する。
- 北翔大学の論文