<場>もしくは<運動体>としての展覧会の試み : 絵画の場合2007年報告
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概要
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絵画はこれまで,人間にとって最も身近でなじみのある美術表現だったが,視覚世界が多様化し,これまで担ってきた絵画の役割が限定的になってきているように思われる。「絵画の場合」は,新たな絵画表現を提示する展覧会を中心に,参加作家同士による絵画についての議論とその公開,鑑賞者を巻き込むパフォーマンスコラボレーション,ワークショップ,ギャラリートークなどの作品展示以外の様々な活動を通して,絵画の役割を見直し,その有り様を再定義するべく,様々な立場から集う「場」をつくり,新たな提案をする「運動体」となって,有意な実例を多数提示した。さらに,展覧会の鑑賞者アンケートの結果を分析することによって,実際に鑑賞者にどのような反応があったか把握した。本稿は,それらの内容を示したものである。
- 北翔大学の論文