隣接する離島間でのQOLおよび簡易うつスケール(SDS)の比較
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概要
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目的 隣接する離島住民のQOLと抑うつ傾向を調査・比較することである。方法 2005年に見島診療所と大島診療所で基本健診を受けた住民を対象として,書面にて同意の得られた受診者にSF-8とSDSを行った。SF-8に全解答した人は,307名(見島:204名,大島103名)で,平均年齢は見島が69.4歳,大島が69.9であった。同様にSDSは245名(見島144名,大島101名)で,年齢は見島69.5,大島69.9であった。結果 全体では大島のQOLが高く,SDSは低くなった。しかし,男性は全く差が無く,女性の差が著明であった。QOLは大島の高齢者が高かった。SDSは全体では大島が低かったが,年代別では若い大島の女性が高かった。結語 全体的に女性の負担が大きく,大家族の多い大島は若い女性に,夫婦2人の世帯が多い見島では高齢女性に負担が大きいと推察された。この傾向を踏まえて,保健医療活動を行う必要がある。
- 2008-12-01