「社会的かしこさ」の構造及び,家庭でのしつけ,学校生活経験,地域の教育力との関連
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概要
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本研究の目的は,社会的な場面や状況への適応を示す「社会的かしこさ」尺度の内部構造を検討すること,そしてこの「社会的かしこさ」と家庭でのしつけ,学校生活経験,地域の教育力との関連を検討することであった.「社会的かしこさ」には「状況判断・課題解決能力」,「他者・周囲への配慮」,「自己表現力」,「感情のコントロール」という4因子構造が認められた.「社会的かしこさ」と家庭でのしつけ,学校生活経験,地域の教育力の3変数との間には正の相関が認められた.また,この3変数が「社会的かしこさ」へ及ぼす影響を重回帰分析によって検討をした.その結果,家庭でのしつけ,学校生活経験からの有意な回帰が認められた.これらのことから,家庭でのしつけと学校生活での経験が「社会的かしこさ」へ影響を与えることが示唆された.
著者
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岩淵 千明
川崎医療福祉大学医療福祉学部臨床心理学科
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岩淵 千明
川崎医療福祉大学
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久光 達也
川崎医療福祉大学大学院医療福祉学研究科
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久光 達也
川崎医療福祉大学大学院医療福祉学研究科臨床心理学専攻
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久光 達也
川崎医療福祉大学医療福祉学研究科臨床心理学専攻
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