昭和60年度新入生の理科系知識調査 : 付,高校での理数系履修調査
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概要
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医療特に病院医療に放射線科医として携ってすでに35年が経過した。この間に多くの放射線技師や看護婦・衛生検査技師など医療協力業務の人々と接した。これらの人々は優れた資質の持主であることが第一であるが,その他に医療人としての人格,技術者として弁えるべき技術と知識をあわせそなえている必要がある。また学校卒業後も種々の方法により新知識の吸収に努め,良い意味での好奇心を失わないことであると思う。駒澤短期大学部放射線科では将来幹部に登用されるに足る診療放射線技師を養成したいと考えているが,われわれの期待にこたえられない学生も少くないのが現状である。新入生について毎年以下に述べるような調査を行い,授業の参考としている。方法と結果昭和60年4月の入学生に対しては,高校時の数学,物理,化学の履修状況と,小学校以来の学習,実験を通して得たであろう理系の知識の有無を調べた。