縦隔鏡検査(<ミニ特集>肺癌の縦隔リンパ節転移診断-画像と内視鏡的診断-)
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概要
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縦隔鏡検査は,縦隔リンパ節組織診断による肺癌縦隔N-stagingのgold standardとして欧米中心に広く施行されてきた検査法である.全身麻酔を要し,ある一定の侵襲が加わる検査であるが,合併症発生率および手術死亡率は概して低い.反対側stationを含む,より完全な縦隔mappingが可能で,非腫脹リンパ節中の微小転移に対しても優れた検出能を有する.標準的頸部縦隔鏡のみならず頸部縦隔鏡が到達不可能な#5,#6リンパ節の評価法としてChamberlain前胸部縦隔鏡または拡大縦隔鏡が施行可能で,これらを組み合わせることで全体として盲点のない縦隔stagingを行い得る.頸部縦隔鏡アプローチによるリンパ節郭清および導入療法後の縦隔再評価方法としての再縦隔鏡検査の有用性についても述べる.
- 日本呼吸器内視鏡学会の論文
- 2008-11-25
著者
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