バイオマスからの燃料生産技術の新展開(<特集>バイオテクノロジーによる循環型産業の新展開と問題点)
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概要
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石炭,石油は元来バイオマスから生産された物であり,古来の炭酸ガスが固定化されたものである.現代になって燃焼により炭酸ガスと水に戻って大量に排出され,大気圏の炭酸ガス濃度が上昇する.特に,炭酸ガスは地球から宇宙へ放出すべき赤外線を吸収するため,地球温暖化が危惧されている.バイオマスは炭酸ガスと水を太陽のエネルギーで常に固定化されたもので,これらの燃料化は炭酸ガスと水の循環を実現し,特に炭酸ガス濃度の上昇を防ぐと注目されている.1977年からブラジルではサトウキビを主原料としてエタノールを生産し,無水アルコールをガソリンに添加,または,含水アルコールを直接車に使用してきた.現状1500万kl/年程度の生産を誇っている.一方,アメリカではトウモロコシを主原料としてブラジルとほぼ同じ量のエタノールを生産してガソリンに添加している.しかし,どちらも食糧高騰の原因の一つとなっている.しかし,デンプンや糖からのエタノール生産で従来より省エネルギープロセスの開発状況を説明する.また,食糧問題が起こらない草本類のセルロースやペントースからのエタノール生産技術の開発が急務となっている.日本やアメリカで開発が盛んに行われており,開発の現状について説明する.廃食油などの油脂原料からメチルエステルが生産され,バイオディーゼル燃料として使用されるようになってきたが,従来のアルカリ触媒法ではアルカリの除去,副生成物の有効利用が困難など種々の問題が存在する.前記の2つの問題のない酵素法による生産プロセスが注目を集めている.
- 2008-11-25
著者
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