バイオプロセス開発事例の紹介と今後の展望(<特集>バイオテクノロジーによる循環型産業の新展開と問題点)
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概要
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三菱化学グループでは,発酵法や酵素変換法により動物飼料添加用抗生物質や低カロリー甘味料,あるいは医農薬中間体製造などのバイオプロセスを開発してきた.ここでは弊社の研究例として,微生物を用いたバイオ不斉還元による光学活性体の生産検討,発酵法と酵素変換法を組み合わせた非天然型糖質L-リボースの生産検討を紹介し,さらに今後の酵素開発技術について考察する.また,再生可能な資源である植物由来原料(糖質,リグニンなど)からの化学品の製造において,工業的なバイオテクノロジーの利用(ホワイトバイオテクノロジー)は植物由来原料からの生物機能(+化学合成)によるエネルギーを含む化学品生産技術として世界的に注目され,かつ非常に積極的な研究開発が行われている.三菱化学では糖質を原料とする微生物を活用した代謝工学的物質生産に取り組んでいるが,化学会社としてバイオリファイナリーに貢献できる部分について簡単な考察を行いたい.
- 2008-11-25
著者
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