小学校社会科「地域の発展に尽くした先人の具体的事例」の指導について
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概要
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小学校4 年生の社会科に歴史的な内容として「地域の発展に尽くした先人の具体的事例」の学習がある.毎学期学生にこの学習に関して人物名や業績について調べているが,記憶がないという学生が多い.この学習内容は社会科という教科の誕生以来60 年間設けられているものである.地域学習として各地域で特色ある人物の選定や学習展開が行われているはずであるが,学習内容の定着度が低いのはなぜかいう疑問から,埼玉県内での学習状況を調べた.埼玉県内70 市町村から1 校ずつ調査した結果,先人として扱われている人物は39 名で,業績で分類すると,「用水を引く」11 名,「新田開発」8 名,「河川改修」7 名,「新しい産業を興す」8 名,「学者・教育者・芸術家」2 名,「その他」3 名であった.この人物を学習で何人取り上げているか・単元の配当時間数,学習展開の仕方,副読本の記述について分析・考察し,「地域の発展に尽くした先人の具体的事例」の指導の課題とその解決について論じたものである.
- 2008-12-20