高齢脳卒中患者の早期歩行獲得を目的としたリハビリテーションクリニカルパスの有用性
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概要
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高齢脳卒中患者におけるリハビリテーション(以下,リハ)の効率化の観点から,リハ介入後4週間以内の歩行獲得を目標とするクリニカルパス(以下,パス)を作成し,下肢運動麻痺を有する65歳以上の脳卒中急性期患者を対象に,その有用性について検討した.パスを適用した54例のうち37例(68.5%)が目標を達成し,目標達成までの日数はリハ介入後9.6±6.0日であった.脳卒中急性期病棟入院中の歩行能力の改善(Functional Independence Measure歩行点数の増加)をパス導入前の41例と比較すると,改善例の割合はパス導入後のほうが高く(導入前39.0%,導入後66.7%,p=0.007),改善効率(=歩行点数増加量/急性期病棟滞在日数)もパス導入後のほうが高かった(導入前0.06±0.09,導入後0.11±0.14,p=0.024).多変量解析ではパスの使用は歩行能力の改善に独立して寄与する因子であった(p=0.042).パスを導入した急性期リハは高齢脳卒中患者の歩行能力の早期改善に有用である可能性が示唆された.
- 2008-11-18
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