砂浜海岸線の変化について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
縮尺,5万分の1の地形図を基礎資料として,わが国の砂浜海岸における汀線の変化を計測してみた。その結果は,太平洋岸の砂浜海岸において,汀線の前進する海岸が目だつのに対し,日本海側では逆に後退している場合が多い。過去60〜70年間の変化では,前進海岸線の延長/後退海岸線の延長の比(A/R比)は1,24とやや前進傾向にあるが,戦後20年のA/R比は1.05となり砂浜海岸線は全体として後退傾向に転じようとしている。後退傾向は,放水路の作られた大河の河口周辺,上流に大貯水池の作られた河川の河口部において著しい。今後,前進傾向を維持出来る砂浜海岸線がさらに少なくなることが予想される。
- 駒澤大学の論文
著者
関連論文
- ランドサット映像を使用した構造解析(第1報) : ヒマラヤ山脈とその周辺地域
- 中之条湖成層の層序とフィッション・トラック年代
- 下野火山灰下部層のフィッション・トラック年代とその地史的意義
- ランドサット映像を使用した構造解析(第2報) : アフガニスタンとその周辺地域
- 高原川・神通川にみられる段丘の分布とその形成過程(多田文男先生喜寿記念)
- 砂浜海岸線の変化について
- 福島県棚倉付近の地形 : 分水界の変遷を中心に(多田文男先生古希記念特集号)
- 北阿武隈山地の地形発達(松尾俊郎先生古希記念 大森五郎先生還暦記念特集号)
- 福島県夏井川流域の地形
- 白河付近の地形 : 那珂川流域と阿武隈川中流域との地形発達の関連について
- 災害とその予測--第4紀研究の果たす役割 (災害とその予測--第4紀研究の果たす役割)