大徳寺塔頭大仙院所蔵文書(一)
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概要
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大仙院は京都市の北辺、現在の北区紫野に位置する臨済宗大徳寺派大本山大徳寺の塔頭で、「寺伝」によれば永正六年(一五〇九)、六角近江守政頼がその子古岳宗亘(大聖国師)を開祖として創建したと言われ、大徳寺北派(大徳寺にはこの他に南派=龍源院派・真珠庵派・龍泉庵派の三派がある)の本庵と称せられる山内でも有力な塔頭である。私は一昨年、幸いにも同院御住職尾関宗園師の御高配を賜わり、大仙院史研究を目的とする所蔵文書すべての調査及び写真撮影をする機会に恵まれたが、それら多数の戦国期を中心とする文書には、一寺院史の域を超えて畿内戦国史研究に好箇の材料となり得る性格のものが多々見受けられるにもかかわらず、東京大学史料編纂所にレクチグラフが、また京都大学に影写本が所蔵されていることが知られるのみで、これまで研究者の目に直接触れることはあまりなかったのではないかと思う。そこでここに紙面を拝借し、『大仙院文書』全体の翻刻に先立って、書状を中心とする武家発給文書の一部を紹介することにしたい。
- 駒澤大学の論文
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