唐代の〓仰宗について
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概要
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晩唐に活躍したといわれる禅の〓仰宗は〓山霊祐と弟子仰山慧寂の伝えた宗風を称してその宗名としたといわれる。禅宗の諸派(五家七宗)の成立がそうであったように、〓仰宗と呼称されるに至った時期もやはり五代以後宋初までであったとみるのが妥当であろう。武宗の会昌の大廃仏事件が仏教の一大転期であったが、禅宗内部でも北宗と南宗の交替がおこなわれた。荷沢神会や南陽慧忠の行動が禅の南北交替の第一期であるとみるならば、会昌の廃仏事件は第二の交替期であるとみることができよう。〓山霊祐もこのような仏教の発展と崩壊の時期を経験していたのであった。
- 駒澤大学の論文
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