看護の独自性を実感しうる映像教材の有効性 : 看護を学ぶ初期の学生の反応を分析して
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概要
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看護を学習し始めた初期の学生には看護の独自性を実感させることによって看護の概念を理解させ、看護を学ぶ動機づけになると考えた。そのための教育方法として、優れた看護実践の記録である映像「あなたの声が聞きたいー「植物人間」生還へのチャレンジー」を教材として学生に視聴させた。映像によって学生が看護をどのようにとらえたかを知り、映像教材の有効性を検討することを研究目的とした。研究方法は短期大学1学年85名を対象にして、映像の視聴後、学びと感想を自由記述させ、その記述内容を映像視聴のねらいに沿って分析した。その結果、最も重点を置いた3つのねらいである(1)生活行動の援助が看護の独自性であることがわかる、(2)患者や看護について感動または実感できる、(3)看護を学ぶ動機づけ、意欲がわくについて6〜8割の学生から望ましい反応が得られた。このことから本映像が看護の概念を学習するための有効な教材と評価できた。