短期大学・大学における心の健康診断の実施状況と課題 : 学校規模別実施状況
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概要
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短期大学・大学における心の健康診断の実施状況を明らかにし、本学における心理面の健康診断の取り入れについて検討するために調査を行った。調査は2007年5月〜6月に実施した。調査対象は関東地区の大学・短期大学の保健管理者333名。郵送法で行い、回収154通(回収率46. 2%)有効回答145通であった。調査内容は、学校保健で指定されている健康診断項目の実施状況および心の健康診断・カウンセリングの実施に関して自作の設問で実施した。対象校の属性は大学が96校(62.7%)、短期大学(以下短大)48校(31.4%)、大学・短大の両方7校(4.6%)、無回答2校(1.3%)であった。学生数から学校の規模を3段階に分け、学生数が249人以下を小規模校、250〜999人を中規模校、1000人以上を大規模校として分類した。心の健康診断を実施している学校は、小規模校20.9%、中規模校33. 9%、大規模校53.5%であった(p>0.01)。心の健康診断が身体の問診表に含まれている学校は、小規模校で18.6%、中規模校で30.5%、大規模校で39.5%であった(p>0.05)。心の問題への対応として学内でカウンセリングができる学校は、小規模校67.4%、中規模校81.4%、大規模校88.4%で(p>0.05)あった。学外への委託は小規模校25.6%、中規模校47.5%、大規模校46.5%であった。大規模校の方が心の健康診断もシステム化して取り入れていた。心理面での健康診断の意義は大きいと考えられ、本学の健康診断の問診表にも心理面の項目を取り入れた。
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