因果関係的アプローチにもとづく製品別製造部門別補助部門変動費の差異分析について
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概要
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本論文では、各補助部門間用役の相互授受がある場合を含む状況について、正確な配賦値が計算される連立方程式法により第二次配賦をおこなうことを前提とし、製造部門および補助部門の活動量に着目した因果関係的アプローチにもとづく、製品別製造部門別に補助部門変動費差異を分析するあたらしい方法を提案する。まず、変動製造間接費差異分析について、製造部門活動量と補助部門活動量を別個の変数としてとらえ、ある製品一単位当たりに消費される一製造部門の活動量、その製造部門の活動量一単位あたりに消費される一補助部門の活動量、さらに補助部門の活動量一単位あたりに投入された要素に関する消費量の物量相互間の因果関係に着目し、さらに、補助部門原価要素が、補助部門用役を製造し、その用役が製造部門の活動に貢献し、製造部門の活動によって製品が製造されるまでのフローすべての組み合わせに着目する。以上の前提による、変動製造間接費差異分析法を提案するものである。