ソーシャルワーク教育におけるスーパービジョンの位置
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概要
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ソーシャルワーク教育は、専門的実践を行うソーシャルワーカー養成の必要性などからソーシャルワーク研究の一大課題である。しかし、その中心は大学などの養成教育で、現場ソーシャルワーカーの実践と乖離した現状がある。こうした問題意識から、本稿では、実践と教育の相互関係を可能にするスーパービジョンに着目し、ソーシャルワーク教育への位置づけを試みた。具体的には、スーパービジョン過程の特徴や過程を構成する4局面を整理するとともに、ソーシャルワーク実践へのフィードバックを含めた過程展開を図式化し考察した。そこから、現実の実践課題解決だけでなく、知識・技術の獲得や修正、実践展開能力の向上などソーシャルワーカーの能力向上にフィードバックするスーパービジョンの可能性を明らかにした。そして(1)実践からの教育、(2)経験知を蓄積する教育、という特徴を有する専門性向上のための教育アプローチとしてスーパービジョンを提示した。
- 京都府立大学の論文