昭和初期手工教育の実際 : 加茂農林学校における木工による手工教育を探る
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概要
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本研究では昭和初期岐阜県加茂農林学校教員であった長尾和男の実践を取り上げた。その実践は,木を最大限産業化に生かし,農村更生につなげたいという理想視点を持っていた。そして教育課程では,「一人一研究・自己訂正・互教育」など,生徒の自発的自主的学習を促す教育観や,「正確な知識と技術」を学び生活につなげていく指導の工夫があった。しかし,その実践は地域に根付かなかった。また,同時期,より木工が地域産業として根付き成果をあげた,岐阜県古川小学校の山下泰助の実践を,郷土化の中での手工教育例として取り上げた。
- 2008-03-27