抑うつの心理臨床に向けたロールシャッハ法、TAT、SCTと各種質問紙法の実施法および臨床的利点 : 投影法、質問紙法の臨床活用とテストバッテリーに向けた一考察
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概要
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実証にもとづいた臨床心理学が言われるようになって久しく、その社会的責任も専門家の間でずいぶん認識されるようになってきた。このような心理臨床パラダイムではアセスメントは高度に標準化された方法である必要があるので、標準化しやすい質問紙法や半構造化面接が採用されることが多い。一方で人間は非常に複雑な存在であり、標準化が困難な側面も心理臨床では無視できないことが多い。投影法は検査者の主観や経験に左右されるので標準化が困難という欠点も持つが、複雑な人間性を理解できる有効性が考えられる。本論文では抑うつの心理臨床を見据えて投影法と質問紙法を概観し、今後のテストバッテリーを議論した。
著者
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