加藤教育論における大学の価値と役割
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
大学全入時代を迎え,20世紀終盤からはそのキーワードとして「多様化」や「多様性」といった創造性や個性,柔軟性が尊重されるような価値体系が評価される社会に移行している。そのような時代において,工業化時代を造り上げ,大きな社会的潮流を構築してきた画一的教育は終焉を迎え,どのようにすれば旧来の学問を複合的に組み合わせ,大学が戦略的展開を図ることが可能なのかが問われている。そこで本稿では,絶えず続く教育改革論議において,画一的教育の打破と多元的教育への移行,そしてその展開方策としての基盤構築など,新しい時代に適応する大学教育のあり方のひとつとして,加藤教育論における大学の価値と役割についてまとめる。また,その過程を通じて,加藤教育論の重要性ならびに加藤寛が「学長」として歩んだCUCにおける大学改革12年の歴史とその変容について概観する。
著者
関連論文
- 高等学校における公教育の社会的責任 : 「学校から社会への移行」という視点から
- 「子ども」というソーシャル・キャピタルの蓄積 : 千葉商科大学における政策と実践(子ども(2))
- 「情報」に対するイメ-ジと情報教育の関連性(1) : 新入生の意欲・態度の傾向
- 加藤教育論における大学の価値と役割
- 初年次教育としての情報リテラシー教育 : CUCにおける情報基礎の変遷を通じて
- 社会が求める力と商業教育