危機管理の理論 : 事業継続のための経営戦略
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概要
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近年頻繁に発生する様々な災害に備えて,果たしてどれくらいの企業がそのリスクを認識しているであろうか。経営者は企業をどう危機管理し,人命や資産を守りきるか,を最大の課題として問題提起する。それらを前提として,本稿は,経済産業省中小企業庁が2006年に公表した「中小企業BCP策定に関する運用指針」と,内閣府が2005年に公表した「BCP:事業継続ガイドライン(第1版)」を比較考察し,これらを基に,企業がクライシスの状況を克服して事業継続を図るために,緊急時の環境下において何をどうすべきかのリスクマネジメントと経営戦略のあり方を,事例を含みながら推考したものである。BCP:Business Continuity Plan(事業継続計画)は具体的には,経営者が,事業継続のイメージを策定し,検討し,事前に対策を整理しておくことで,企業が緊急時に生き抜くための危機管理手法を示唆をしようとするものである。大企業はいうまでもなく,中小企業であるからこそ,緊急時に生き抜くために事前の備えが重要になるとの認識の下,BCPを策定し,日常的に運用するための計画の策定と危機管理の在り方を,海外とも比較考察しながら,私見を交えて,経営学的な立場から理論考察するものである。
著者
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