山形県における公明選挙運動の地方への広がり : 米沢市などの青年団史料から(加畑達夫先生 松本時子先生 定年退任記念号)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本論文では米沢市周辺の村レベルの青年団史料に基づき、公明選挙運動が末端までどのように広がっていたのかを史料に基づいて検証した。その結果、(1)公明選挙運動以前にも選挙啓発の動きがあった、(2)第I期の史料はほとんどなかったが、(3)第II期には郡市レベルの青年団においても公明選挙運動に取り組んでいた形跡が史料から見て取れることが分かった。また(4)第III期の県青年政治同盟の活動について史料が出てきたことから、青年政治連盟と青年団の間には、ある程度のつながりが存在していたことが実証された。他方、この時期には行政が主催する公明選挙推進協議会関連の史料も多く見られたことから、県政教委の方針転換を嫌って県選管などが独自の選挙啓発運動を始めた後も、郡市レベルの青年団については積極的にアプローチがなされていたこともわかつた。
著者
関連論文
- 選挙世論調査の規制と社会経済変数および政治制度の関係
- 山形県における公明選挙運動の地方への広がり : 米沢市などの青年団史料から(加畑達夫先生 松本時子先生 定年退任記念号)
- 山形の公明選挙運動に関する研究史料の紹介
- 山形における公明選挙運動について
- 選挙予測のアナウンスメント効果に関する先行研究の概観 : アナウンスメント効果の下位効果の拡張に向けて